看護師の体験記①~炎上~
そういえばこんな事もあったなーって色々思い出すamotasです。
看護師として働いていると本当に色々な事があるんですよ。
少し僕が体験した話を書いてみようかと思います。
それは、整形外科での事。
整形外科ではもちろん骨折で入院されている方が多く、年齢も高齢者から若い人までさまざまで、骨折も手術される方もいれば、ギプスで固定されてる方も様々です。
ですが、骨折している所以外は普通に元気な方も多いんです。
若い人では、骨折をしてて安静にされている方もいれば、松葉杖をついて移動できる人もいます。
高齢者では、認知症の方も多く、骨折している事を忘れてベッドから降りようとして転倒されるかたも少なくありません。
そんな病棟ですから、ベッド上で安静な方はベッドから動けないので、ナースコールも多くみられますし、
認知症の方は、離床センサーというベッドから離れようとするとナースコールが鳴るようになっているものを設置する事も少なくはありません。
そしてその日は、認知症の方も多く、ギプスをしてベッド上安静の方も多く、緊急入院もあった忙しい夜勤でした、、、。
大体夜勤はフリー看護師1人(外周り)、受け持ち看護師2人で働いています。
amotasは受け持ちをしながら、ナースコールの対応で夜勤初めからバタバタと追われていました。
気づけばもうすぐ深夜で、ようやく少しづつ落ち着いてきた時です。
プルルル、、、プルルル、、、
二つの部屋からナースコールが鳴りました。
一つは認知症や高齢者の方が入院されている大部屋
一つは体は元気でベッド上安静されている比較的若い方が入院されている大部屋
フリー看護師と僕は、一方の比較的若い方のナースコールの受話器をとり
「少しお待ちくださいね」と言い、
高齢者の多い部屋のナースコールがなった部屋に向かいました。
なぜなら、
普通のナースコールも離床センサーのナースコールも音は同じなので、転倒を予防するために、すぐに対応しないといけません。
とりあえず向かうと、排泄の介助が必要なナースコールだったので対応しました。
そして詰所に戻ると、
また、体は元気でベッド上安静の大部屋からナースコールがありました。
フリー看護師が「すぐ行きますよ」とナースコールを消しました。
しかし、消したすぐ後からまた同じ部屋からナースコールがありました。
今回は患者二人から、、、。
「もしかして誰か転倒でもしたのか?」
若い方ではそんなに多くないですけど、それでも転倒される方はいますし、
その現場を発見した患者からナースコールで報告してくれる場合もあります。
フリー看護師「とりあえず行こうか」
amotasu「そうですね」
二人で病室に向かうと、
なんだかカーテンの向こうが異様に明るいなと思いました。
カーテンを開けると、
amotasu「えっ!?」
ベットから立ち上げる炎が。
なんと、患者がベッドに火をつけていたのです。
まぁパニックですよね笑
患者のコップを手にとって水をかけ、布団を被せてなんとか鎮火しました。
ちなみに患者の携帯が溶けるくらいの炎やったんですが、幸い本人も同室の患者も火傷などの外傷も見られませんでした。
どうやら話を聴くと、
その火をつけた患者が「今から火をつけて死ぬので逃げてください」
と両サイドの患者に言ったらしいんですが、
両サイドの患者は足を骨折してて動けないから、
ナースコールを押していたという事でした。
そりゃ必死で押しますよね。
火をつけた患者はよくよく聴くと、
元々精神も不安定で、幻覚も幻聴も聞こえたりする事があったみたいです。
その火をつけた日も僕に向かって
「後ろにいっぱい女の人見える」と言われました。
、、、違いますよ?(何がだ笑)
ですが、データベースにはその記載がなかったので、誰も知らなかったんですよね。
そういえば紹介状にも書いてなかった。
とりあえず個室へ移動して、ご家族に朝まで付き添いしてもらいました。
朝には消防と警察に来てもらって、現場を見てもらって、状況を報告し、昼前には帰ることが出来ました。
大変な夜勤でしたね。
今だから笑って話せますが、
もう二度とこんな体験はしたくないなと思いました笑
皆さんも気をつけてくださいね。